御伽草子展調度歌合せ挿絵
お伽草子-この国は物語にあふれている-2012年-
調度歌合せ(チョウドノウタアワセ)会場展示パネル・図録用挿絵制
◇ 物語は、「ある3月、帝が高野山へお出かけになるというので、家人が総出でお見送り申し上げると出かけた時の出来事。 一人帰宅した従者が留守居をしていた深夜、ふと目を覚ますと、部屋の中に置かれた家具(調度)たちが話している。 よくよく聞いていると、「歌合せ」を始めた。 夢かうつつか、10番勝負が繰り広げられ、あたりがうっすらと明るくなるころには調度たちの声も聞こえなくなっていた。 後で、帰ってきた人々に話しても、夢を見たのだろうと、誰も取り合ってくれなかった」という話。 挿絵は「炭櫃(火鉢)」「灯台(燭台)」「机」「ひじ掛け(脇息)」「ちりとり」「伏籠(ふせご)」。